わたしがライフワークにしている古楽器ギターのアプローチは

いいなあと思った昔の音楽が

本来、どんな風に響いていたのか

そして昔の人はそれをどんなふうに楽しんでいたのか

そういうことを求めながら、

ポチポチと時代の階段をさかのぼって

出会いに行きたい!

という素朴な思いが始まりでした。

 

このライブのコンセプトは簡単に言えば

100年から昔の二つの音楽シーンを当時の楽器で描くものですが、

単純にクラシックギターをアンティークギターに持ち換えるのではなく、

ガット弦など仕様や調整、奏法や表現も出来るだけ当時に近づけていくことで

温故知新を得ることを目指しています。

 

つまり、やっていることは古い昔のことですが、

それによって得られたのは古ぼけて色あせた音楽ではなく、

現代人のわたしにはどれも初めて体験するような

温かく、優しく、またエキサイティングで魅力的なものだった

ということを表現したいと思っています。

 

クラシックギター(モダン)の世界の素晴らしいことは今さら言うまでもありませんが、

アンティークギターの世界もこれまた深く愉しいものです。

 

第1部はバロック時代のマンドーラ(コラシオーネ・ガリコーン)から

時代を経て発展してきたラウテ(ドイッチェラウテ)で

楽しまれていたであろう、古楽音楽を中心に、

第2部はがらりと趣きを換え、トーレス時代のスパニッシュギターを使って

タレガやその周辺の人々が聴いていた音色や音楽に迫ります。

 

前半後半ともクラシックギターで良く親しまれている作品を集めていますので、

様々な違いは実感として聴いていただけるのではないかと思います。

素晴らしい当時の楽器とガット弦、

そして2014年から取り組んでいる指頭奏法が

だんだん馴染んできて、音色の「らしさ」というのか

幅がぐっと広がってきました。

 

《プログラム》(休憩込みで100~110分ほど、曲目は変更する場合もあります)

1  ラウテの響き~ヘルマンハウザー1世作(ドイツ・ミュンヘン、1914年)による

● マグダレーナの音楽帖より(バッハ~ベーレント)

コラール      BWV510 満ち足りて心安らかたれ

メヌエット   BWV Anh.114

メヌエット   BWV Anh.115

メヌエット   BWV Anh.120

マーチ         BWV Anh.122

ミュゼット   BWV Anh.114

    ルネサンス期のリュート&ビウエラ音楽~キレゾッティ(1848-1916)の写本より

ドイツ風小品(不詳)

スパニョレッタ(シチリアーナ)(不詳)

イタリア舞曲と後奏舞曲(ノイジドラー 1508-1563

    ビウエラ音楽

パヴァーヌ第1番(ミラン1500-1561

「牛を見張れ」のディファレンシャス(ナルバエス c1500-c1560

●「かっこう」音楽のパノラマ~136の楽しいギター小品集より(メルツ 1806-1856

コカ(モスクワジプシーの歌)

ラ・ロマネスカ(16世紀のイタリア舞曲)

小鳥ならば(ドイツ民謡)※夜汽車

 

2  トーレス時代のスパニッシュギターの響き

~センチョルディ・エルマノス作(スペイン・バレンシア1880年頃)による

「タレガ (1852-1909)作品集」

● マリエータ マリア タンゴ

● プレリュード第1番 アラビア風綺想曲 ワルツニ長調

 

● プレリュード(ラグリマ) アルハンブラの思い出 グランホタ

 

2016年6月10日現代ギター社GGサロンコンサートに出演しました【プロモーション動画へリンク】

 

2016年10月1日音楽茶屋「奏」にて同ライブを行いました。